2002 Fiscal Year Annual Research Report
分布センサーや分布アクチュエータによる宇宙造物の振動抑制
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00F00754
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Research Institution | Institute of Space and Astronautical Science |
Principal Investigator |
名取 通弘 宇宙科学研究所, 宇宙探査工学研究系, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TABACCHI LUCA 宇宙科学研究所, 宇宙探査工学研究系, 外国人特別研究員
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Keywords | 構造物 / 制御 / ロバストネス / アルゴリズム |
Research Abstract |
柔軟構造物の動特性とその制御という分野について、制御システムにおける閉ループ性能の不確定な難題は設計の重要な論点である。制御システムの不確定な難題というのはモデル動特性のエラーやパラメータ変化などである。例えば、パラメータ変化の原因として装置や下部構造などの故障がよく起こっている。柔軟構造物の数学的なモデルの誤差は重要な問題である。以上のような不確定な要素が閉ループ・システムを不安定なものにする。モデル誤差の影響を小さくするために制御システムのロバストネス(モデル誤差や擾乱などの許容ということ)を最適化する必要がある。固有周波数の頻繁な変化が制御システムにおける閉ループ性能を落とさないために、我々はフィードバック・システムを使って安定性と制御システムのロバストネスを中心に研究した。我々はロバスト特性のある対称的な線形出力フィードバック制御によって固有値割当の新しいアルゴリズムを開発し、既存のアルゴリズムと比較した。その新しいアルゴリズムで計算したゲイン定数で制御システムの閉ループはより安定(より高い減衰)で、よりロバスト(パラメータ変化に固有値が不感度ということ)であることが分かった。
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