1989 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
01570674
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
青木 克己 東京大学, 医学部(病)(血液内科学), 助手 (90212331)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三浦 昇 東京大学, 医学部(病)(血液内科学), 医員
矢富 裕 東京大学, 医学部(病)(血液内科学), 医員
東原 正明 東京大学, 医学部(病)(血液内科学), 医員
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Keywords | 血小板 / CD9 / アミノ酸配列 / 樹立細胞株 / cDNAライブラリ- / 巨核球 |
Research Abstract |
(1).TP82アフィニティカラムを用い、ヒト血小板20単位より約70mgのCD9抗原(purityは90%以上)を得た。この精製抗原の一部をアミノ酸sequence決定に用いた。その結果、N-末端のアミノ酸配列は、PVKGGTKXIKYLLFGFNFIF-と判明した。ホモロジ-検索で、現在まで報告されているsequenceとの同一性はないが、メラノ-ヤ関連抗原と40%のhomologyがみられた。今後CD9抗原のクロ-ニングの為、次に述べるMT12cell lineのCDNAライブラリ-の作成を計画している。 (2).MT12cell lineは我々の研究室で樹立されたものである(平成1年7月にCML患者の末梢血から樹立した)。MTcellは、表面ア-カ-等の検索の結果、骨髄芽球系であるが、巨核球系の性質ももっている(TPA処理4日後に、血小板GPIIb/IIIaの表面マ-カ-が20%から90%へ増加する)。又、未だクロ-ニングされていないTXA_2のリセプタ-も発現し、しかも、血小板と同様の一相性高親和性の性質をもっている。MTcellの応用範囲は広いが、CD9抗原のクロ-ニングに関しては、TPA処理MT12からcDNAライブラリ-を作成する予定である。 (3).CD9lenkemia-新しい疾患概念の提唱-。2年前より我々は、CD9陽性を示す白血病の臨床統計を施行している。CD9抗原は、TPA処理MT12、活性化cellなどで誘導される性質があり、CD9陽性白血病細胞の病態に関連しているのではないかと予想されていたが、確かに、予後(治療抵抗性)がCD9陽性白血病と陰性白血病とで異なり、前者が有意に悪いことが最近の統計処理で判明した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Masaki Higashihara et al: "Puritication and partical characterization of CD9 antigen from fuman platelets" FEBS Lett.
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[Publications] Yutaka Yatomi: "Increase in〔Ca^<2+>〕i by CD9 cluster(TP82)" Biochem.Biophys.Res.Commun.