1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03306001
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
竹内 正幸 埼玉大学, 名誉教授 (50008801)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 冨雄 東京大学, 海洋研究所, 教授 (80025288)
土 隆一 静岡大学, 理学部, 教授 (60021929)
青木 淳一 横浜国立大学, 環境科学研究センター, 教授 (00092635)
小野 幹雄 東京都立大学, 理学部, 教授 (80087155)
水野 丈夫 帝京大学, 薬学部, 教授 (50011490)
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Keywords | 層序 / 海洋 / 天文 / 古生物 |
Research Abstract |
本年度は年度当初より班員全員に小、中、高校の教科書を配付し、問題点の所在を調査した。班員の構成から生物班と地学班とに分けて作業した。理科教育一般については教科書の執筆者に理科教育に対するフィロソフィ-の欠如がうかがえる。また、教科書に個性が乏しく、羅列的となり、内容量、小、中、高校間の有機的関連性、新しい内容の取り込み等に多くの問題があることが指適された。 また、生物一般については生物の重要な特性である多様性を教育する時期、取扱方、分量等を検討すること、また、南北に長い寒帯から亜熱帯までを擁する我国では地球の自然を生かした教科書を作ること、生態に関する説明、事例等は全面的に再検討すること、また人間について、病気、薬、性、人種、人類学をどの程度取り込むか、あるいは応用生物学として農業や水産業、自然保護、地球環境等の問題の取り込む方法等、多くの検討事項が指適された。 地学については地質、古生物、天文、気象、海洋の各分野から、現行の小中高教科書のつながりと問題点を検討した。特に、高校で地学が選択になれば小中の教科書ではどの程度までのせるべきか、中学に海のことは何も書かれていない点に問題はないか、実験・観察は三次元まで考えるべきではないか、地層・化石・年代の相互関係が不明で層序についての基本的取り組みが必要ではないか、末尾の人間と自然の項は本文と結びつけて人間の活動が自然とどのように関るのかもっと明確に書くべきではないか等が議論された。また、新指導要領に移行したとき、これらの問題がどのように生かされるべきかを含め、次年度は現場の先生方の声も反映させて総合的に検討をすすめたい。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 土 隆一: "理学の今継の展望:特に地球科学の将来" 平成3年度大学ガイダンスセミナ-(静岡市)報告書. (1992)
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[Publications] 土 隆一: "太平洋の向う側では新第三記に何が起こったか" 学術月報. 44. 52-58 (1991)
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[Publications] 村井 勇: "浅間火山博物館の開設から現在までの諸変化" 関東の博物館. 16. (1991)