1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03650709
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Research Institution | SHIBAURA INSTITUTE OF TECHNOLOGY |
Principal Investigator |
友田 晴彦 芝浦工業大学, 工学部, 助教授 (10052870)
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Keywords | ピリドイミダゾキノキサリン / 2-アミノ-3-クロロキノキサリン / 2-アミノ-3-クロロ-6-ニトロキノキサリン / 9-ニトロピリドイミダゾキノキサリン / 電解発光 / 蛍光量子収率 |
Research Abstract |
平成3年度からの継続研究として、オルトフェニレンジアミンを出発原料にして4段階を経てピリド[1',2':1,2]イミダゾ[4,5-b]キノキサリン(PIQ)誘導体の合成を行った。 平成4年度は特に反応性に富む誘導体の合成を行った。すなわち2-アミノ-3-クロロキノキサリン(ACQ)と3-ヒドロキシメチルピリジンや4-クロロピリジンまたは4-N,N-ジメチルアミノピリジン等と反応させて、対応する4位にヒドロキシメチル基や、3位にクロロ基更に3位にN,N-ジメチルアミノ基を有するピリドイミダゾキノキサリン類を合成した。特に3-N,N-ジメチルアミノピリドイミダゾキノキサリンは分析の結果、2塩酸塩として得られ水溶性であることから興味深い化合物であることが分かった。又、2-アミノ-3-クロロ-6-ニトロキノキサリンとピリジンとの反応により得られた9-ニトロピリドイミダゾキノキサリン(NO_2-PIQ)の溶液蛍光は通常のPIQの蛍光量子収率の10分の1程度と弱かった。しかしながら当芝浦工業大学の電子科に依頼しITO基盤上に薄膜を作成し電解発光(EL)性を測定したところ、通常のPIQがEL寿命がないにも関わらず9-NO_2PIQはかなりの輝度でかつ寿命が長いことが分かった。そこで無置換のPIQをニトロ化し、7〜10位に1個ないし2個のニトロ基を有するNO_2-PIQを合成した。現在分離精製を検討中で、蛍光特性を測定する予定である。
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