2003 Fiscal Year Annual Research Report
共役リノール酸の(CLA)のルーメン内代謝とCLA高含有牛乳の作成に関する研究
Project/Area Number |
03F00336
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
板橋 久雄 東京農工大学, 農学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SULTANA Halima 東京農工大学, 農学部, 外国人特別研究員
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Keywords | 共役リノール酸(CLA) / ルーメン / 細菌 / 脂肪酸 / トランスバクセン酸 / 牛 / プロトゾア |
Research Abstract |
今年度は、牛のルーメン内の細菌とプロトゾアの細胞に含まれる共役リノール酸(CLA)を測定した。乳牛のルーメン内容物を採取し、インキュベーションと遠心分離により細菌標品とプロトゾア標品を得た。これらより、脂肪を抽出し、メチルエステル化した後、ガスクロによりCLAを測定した。 その結果、総脂肪酸に含まれるCLAは、細菌では0.47%であったが、プロトゾアでは0.66%と高かった。また、C14:0とC18:0の割合は細菌ではそれぞれ、2.8%、9.3%であり、プロトゾアではそれぞれ、1.8%、6.7%であった。また、CLAの前駆体であるトランスバクセン酸は、細菌では1.5%であったが、プロトゾアでは3.1%と高かった。 以上より、プロトゾアはルーメン内のCLA代謝で重要な役割を演じていることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] H.Sultana, 平田哲兵, 宮澤賢司, 板橋久雄: "Conjugated linoleic acid (CLA) content and fatty acid (FA) composition in rumen microbes"日本畜産学会第103回大会要旨. 50 (2004)
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[Publications] Sultana, H., T.Takahashi, T.Morita, R.Onodera: "A quantitative study on arginine catabolism by mixed ruminal bacteria, protozoa and their mixture in vitro"Animal Science Journal. 74. 11-16 (2003)
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[Publications] 板橋 久雄(編): "新ルーメンの世界"農村漁村文化協会. 605 (2004)