2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヘテロジニアスマルチプロセッサシステムのためのリアルタイムOS実装技術の研究とその実現
Project/Area Number |
04F04029
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高田 広章 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
LI Xiaoqun 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ヘテロジニアスマルチプロセッサ / リアルタイムOS / FPGA |
Research Abstract |
近年、携帯電話機や自動車、ロボット、FA (Factory Automation)などの分野において、機械や機器に組み込まれてそれを制御するコンビュータシステム(組込みシステム)に対する要求が高まっている。ますます高度化・複雑化する要求に対応するために、異なる種類の複数のプロセッサを組み合わせて組込みシステムを構築する非均質な(ヘテロジニアス)マルチプロセッサシステムが採用される場面が多くなっている。本研究の目的は、ヘテロジニアスマルチプロセッサ向けのリアルタイムOSの実装技術について研究し、それを実現・評価することである。また、そのようなシステムは、再構成可能なハードウェアであるFPGA上に実現されることが多いため、ハードウェアとリアルタイムOSを一体で構成する技術についても研究を行う。これにより、ヘテロジニアスマルチプロセッサを用いた組込みシステム開発の効率化が可能になり、ひいては携帯電話機や自動車などの品質向上につながる。 平成16年度は、以下め2つのサブテーマについて研究を行った。 ・機能分散型ホモジニアスマルチプロセッサシステム用コンフィギュラブルRTOSの開発 ・ハードウェアアーキテクチャとRTOSの一体コンフィギュレーション技術の開発 前者については、現在までに開発してきた単一プロセッサシステム用のITRON準拠RTOSであるTOPPERS/JSPカーネルをベースとして、均質なマルチプロセッサシステム向けに拡張した。更には、非均質なマルチプロセッサシステム用への拡張も開始した。後者については、Xilinx社のFPGAを対象として現在開発中である。これらの成果を発表するため、現在、論文執筆の準備を行っている。
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