2004 Fiscal Year Annual Research Report
規則的なメソポーラス構造を有する機能性ナノ構造体材料の合成と特性の評価
Project/Area Number |
04F04151
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Research Institution | Hiroshima University |
Host Researcher |
奥山 喜久夫 広島大学, 大学院・工学研究科, 教授
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Foreign Research Fellow |
FERRY Iskandar 広島大学, 大学院・工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ポーラス材料 / ナノ粒子合成 / 蛍光体材料 / 無機材料 / 磁性体材料 / 噴霧熱乾燥法 / 自己組織化 / ディップコーティング |
Research Abstract |
本研究では、ナノメータオーダの各種のナノ粒子、ナノ構造体材料および規則的に配列したナノ・メソポーラス材料を製造できる新しい製造プロセスの開発を目指している。本年度では下記のような研究を行った。 1.まず、ナノメータオーダの各種のナノ粒子の合成については比較的容易な液相法および噴霧熱分解法を用いた。本年度で合成されたナノ粒子は下記に述べる。 a)半導体材料および蛍光体材料である窒化ガリウム(GaN)ナノ粒子 b)透明電極材料であるインジウムドープ酸化スズ(ITO)とアルミナドープ酸化亜鉛(AZO)ナノ粒子 c)磁性体材料のFePtナノ粒子である。 いずれも合成した粒子径はナノメータオーダの範囲内で制御することができた。また、合成された各ナノ粒子のサイズ分布、結晶構造、形態などを操作因子と関連づけた。現在までの状況として、GaNナノ粒子およびITOナノ粒子の研究結果は論文として国際学術雑誌に投稿している。またAZOナノ粒子とFePtナノ粒子の合成については現在、論文を作成している段階である。 2.規則的に配列したメソポーラス材料の合成に関する研究は、セラミックス材料のシリカ(SiO_2)、チタニア(TiO_2)、ジルコニア(ZrO_2)、アルミナ(Al_2O_3)およびイッテリア(Y_2O_3)のポーラス粒子を合成することに成功した。今までの研究では、原料として各材料のゾル粒子を用いたが、本研究ではアルコキシド原料および塩類の原料からポーラス粒子を合成した。合成方法は本研究室で開発した噴霧熱分解法を用い、そして原料はそれぞれ、テトラエトキシシラン(TEOS)やチタニウムテトライソプロポキシド(TTIP)、ZrO(NO_3)_2、Al(NO_3)_3、Y(NO_3)_3を用いた。ポーラスのテンプレートとしてポリスチレンラテックス(PSL)粒子を用いた。この研究の結果については、Acta Materialiaの学術雑誌に掲載された。
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Research Products
(2 results)