2005 Fiscal Year Annual Research Report
医療用水・排水処理のためのプラズマ・電解複合処理システムの開発
Project/Area Number |
04F04372
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高井 治 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BAROCH Pavel 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | 水中プラズマ / 滅菌 / 医療用水 |
Research Abstract |
本研究は、水中プラズマが殺菌処理として有効であるかを調査することを目的とした。水の殺菌処理には紫外線殺菌法やオゾン殺菌法などがあるが、水中プラズマが起こることによって紫外線やオゾン、ラジカルが発生すると考えられるため、殺菌効果が期待できる。また塩素殺菌法で問題とされている塩素系物質の使用を少量で、もしくは使用せずにプラズマを発生させることができるため、塩素殺菌の問題点を克服できる可能性がある。そして、水中プラズマが発生すると同時に熱や衝撃波も発生するため、それによる殺菌も期待できる。以上のように水中プラズマが殺菌処理に効果があると考えられる現象が多数生じるため、水中プラズマを用いた殺菌処理を試みた。 水中プラズマを用いて殺菌処理をすることができた。殺菌メカニズムは細胞壁を壊すような殺菌方法ではなく、水中プラズマによって生じる紫外線やラジカルによる殺菌であると考えられる。塩素系物質を使用せずに30秒という短時間で殺菌ができた。これは非常に効率的であるといえる。
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