2005 Fiscal Year Annual Research Report
Orthotopic肺癌モデルの開発 PETイメ-ジングによる検証と放射線腫瘍学的特性
Project/Area Number |
04F04602
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
井上 登美夫 横浜市立大学, 大学院・医学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
康 芸 横浜市立大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | human lung cancer / A549 cell line / SQ5 cell line / nude mouse / orthotopic tumor model / subcutaneous tumor model / FDG / γ-counter |
Research Abstract |
目的:ヌードマウスを用いたOrthotopicヒト肺癌モデルの確立、Orthotopicヒト肺癌の生物特性と皮下腫瘍の比較 研究材料:ヒト肺腺癌A549細胞及び扁平上皮癌SQ5細胞を5%aMEM medium(Sigma)で培養した。一部の実験では培養細胞をマウスの皮下に注射し、皮下腫瘍から再び培養に戻した細胞(re-culture)を肺内腫瘍形成には使用した。7から9週齢のBalb/cヌードマウス(チャールズリバー社)を用いた。PET製剤を実験動物に投入し、担癌マウスの各組織の集積をγカウンターで測定した。 研究方法:1)orthotopicヒト肺癌モデル:麻酔したマウスの気管を露出し、肺癌細胞液(1x10^7cells/50μl)気管に注入した。一部の実験ではEDTA(終濃度0.01M)を細胞液と混合し、気管内注射した。2)皮下ヒト肺癌モデル:肺癌細胞液(1x10^7cells/100μl)をマウス背部の皮下に注射した。3)正常及び担癌マウス(orthotopic肺腫瘍と皮下腫瘍)にFDG(0.4-0.7MBq)を尾静脈注射し、1時間後各臓器のFDG集積をγ-counterで測定し、肺内腫瘍と皮下腫瘍集積の異同を比較した。 結果:1)orthotopicヒト肺癌モデル:腫瘍形成率:recultured A549細胞では20%、A549/EDTAでは70%、recultured A549/EDTAでは80%になっている。SQ5細胞では50%、SQ5/EDTAでは67%、recultured SQ5では100%になっている。腫瘍形成部位:約30%は左肺、約70%は右肺に形成している。右肺の腫瘍は上、下、中、後肺葉の多い順番になっている。腫瘍の組織検証:A549細胞では肺胞内に侵入し、増殖する。主に肺の周辺に腫瘍が形成している。SQ5細胞では小及び終末気管支から侵入し、増殖する。肺の中心部及び周辺部に形成している。2)FDGの集積:正常マウス肺組織の集積は50%ID、肺腫瘍では101%ID、皮下腫瘍では74%IDでした。
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