2004 Fiscal Year Annual Research Report
ピラノ-ズ環を有する高分子の物性と高機能化による被覆素材への応用
Project/Area Number |
04F04705
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
松生 勝 奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DRAMBEI Petronela 奈良女子大学, 大学院・人間文化研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ポリビニルアルコール / キトサン / 湿式紡糸 / 凝固 / 硫酸ナトリウム |
Research Abstract |
P.Drambeiはルーマニアから10月に本研究室で、特別研究員として、平成16年度の研究を開始した。まず、繊維状素材の開発のため、既設の湿式紡糸器の改良に取り組んだ。今のところ紡糸中に糸切れが起したり、浴の化学組成の最適条件が見いだせていない。現在ポリビニルアルコールとキトサンのブレンドの湿式紡糸は成功していないが、その基礎研究は成果が上がり始めている。すなわちガラス板にポリビニルアルコールとキトサンのブレンド溶液を一様に塗布し、これを硫酸ナトリウムを溶解した水溶液中で凝固すると、フイルムができ乾燥時に緊張させると、ポリビニルアルコールの結晶(110)面が膜面に平行に配向し、かつキトサンのリング(環)も膜面に平行に配向することが確認された。また緊張度合いが大きい場合、その効果が著しく、またキトサンが膜面に優先的に現れることも判明した。現在この方法と水キャストフイルムではどちらが力学的性質が強くなるか、比較検討する予定である。
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