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2005 Fiscal Year Annual Research Report

新規アジリジン合成法を利用したマイトマイシンCの全合成研究

Research Project

Project/Area Number 04F04743
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

石川 勉  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 教授

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) DAVID Lemin  千葉大学, 大学院・薬学研究院, 外国人特別研究員
Keywordsグアニジニウムイリド / インドールアルカロイド / アジリジン / 不斉合成 / アトムエコノミー
Research Abstract

アジリジン誘導体は、高度に歪んだ3員環構造のため反応性に富み、有用な生理活性含窒素化合物の重要な合成中間体である。我々は近年、(1)グアニジニウム塩由来のイリドが芳香族アルデヒドと反応してアジリジンを与える、(2)芳香族アルデヒドは複素環型化合物にまで拡大できる、そして(3)キラルグアニジニウム塩を用いれば不斉合成にも応用可能であることを発見した。
本研究の目的は、この新規不斉アジリジン合成を7-オキシ-6-メチルインドール-2-カルボキシアルデヒドを用いて行い、高いエナンチオ選択性で得られることが期待される3-(2-インドリル)アジリジン-2-カルボキシレートから、マイトマイシンの基本骨格である3環性マイトセン骨格を構築後、さらに化学修飾を加えることで、坑腫瘍活性マイトマイシンCを不斉全合成しようとするものである。
本年度は、昨年度モデル化合物を用いて検討したトランス-アジリジン体からシス体への異性化反応を鍵中間体に応用し、シス-アジリジンとした後、インドール1位とエステル残基を利用した閉環反応にてマイトマイシンCの基本骨格である4環性のマイトセン骨格の構築を試みた。種々反応を試みたが、期待した結果は得られなかった。そこで戦略を変更し、トランス-アジリジン体のアジリジン環を酸素求核剤にて開環させた後、インドール窒素によるエステル残基への求核攻撃にて閉環させ、まず3環性ピロロインドール骨格を形成させた後、アジリジン環を再構築するという別途ルートについてもアプローチすることにした。現在この後者のルートを、モデル化合物を用いて検討している。また、前者の戦略についても、本計画の根本をなすものであり、新たな条件にてさらに反応を試みている。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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