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2005 Fiscal Year Annual Research Report

近現代香港社会における住民アイデンティティ形成に関する歴史社会学的研究

Research Project

Project/Area Number 04J01037
Research InstitutionKyoto University
Research Fellow 黄 子育  京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
Keywords香港 / アイデンティティ / 労働運動 / 暴動 / 政治意識
Research Abstract

今年度の研究は、基本的に香港大学日本学研究学科の研究員として、当地での研究プロジェクトに参加する形で実施された。2005年の上半期は、おもに香港大学の指導教員の出身である左派の学校中業中学をネットワークに学校の卒業生や先生たちにインタビューをした。聞き取り調査と同時に、香港教育制度の先行研究や、左派学校の雑誌、当時の新聞コピーを解読して資料をまとめた。香港人意識の生成について、1960年代後半から1970年代前半にかけての左派労働運動のなかにその質的転換点を見いだすという、本研究の目的にとって大きな成果を得ることができた。それは、第一に、当時の左派指導者や運動参加者とのラポールづくりに成功し、多くのインタビュー調査を行うことができた点である。これを通して、左派労働運動が、たんに政治的イデオロギーのみで紐帯を形成していたわけではなく、同郷意識や地縁的結合、さらにはパトロンクライアント関係などの非イデオロギー的要素が大きく作用していたことが明らかになった。成果の第二点は、こうして得た一次資料について、香港の研究者と有意義な意見交換ができた点である。研究プロジェクトの主催者である、香港大学のDixon Heung Wah Wang教授や香港中文大学のChoi Yuk-Ping教授の大学院ゼミナールに参加し、指導を受けるとともに同じ関心を共有する若い研究者と討議することによって、幅広い知見を得ることができた。
これらが今年度の研究における主要な実績である。

Research Products

(1 results)

All 2005

All Journal Article

  • [Journal Article] 語りから綴る変革期の社会意識--第二次大戦後における香港住民意識の分析から2005

    • Author(s)
      黄子育
    • Journal Title

      ソシオロジ 50巻1号

      Pages: 105-121

URL: 

Published: 2007-04-01   Modified: 2016-04-21  

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