2004 Fiscal Year Annual Research Report
ヒューメイン情報環境に基づくネットワークロボティクス
Project/Area Number |
04J02252
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 英理 東京都立科学技術大学, 工学研究科, DC1
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Keywords | オンロジー / ナチュラルインターフェイス / 人間中心型システム / ネットワークインテリジェンス / ロボット / エージェントコミュニケーション / 相互作用 / 非拘束型インターフェイス |
Research Abstract |
近年情報インフラストラクチャーの整備が進められ、ネットワーク情報システムが形成されているにもかかわらず、システムが有効に利用者に働きかけているとは言いがたいのが現状である。また社会的に関心の高まっているロボットも、歩行・認識・ネットワークへのアクセス等ハードウェア要素は進歩しているが、ロボット単体でのシステムに留まるものが多い。本研究では、従来の「人間がシステムに働きかけて作用するシステム」ではなく、「システムが人間を見て状況を判断し作用する人間中心型のネットワークシステム」が必要であると考えた。 ヒューメイン情報環境を構成するため、人間や外界と物理的に相互作用を深めることで知的ネットワークにおいて成長するエージェント群を実現するためには以下の具体的な要素課題があげられる。 a)共通基盤構成:ボトムアップオントロジーによる知的ネットワークの核 b)固有機能利用:エージェントが持つ固有機能の活用 c)情報再構成:ネットワーク空間における情報再構成と人間動作・環境変化の把握 これらの融合によりヒューメイン情報環境におけるネットワークロボティクスを実現する。 本研究では脳科学によるミラーニューロンに基づいたボトムアップオントロジーをニューラルネットワークを用いて構築し、構造の異なったエージェント間の概念共有に利用、エージェント間において共通の概念を構築する手法を提案した。本年度は人の動作認識から意図を認識し、動作ニューロンの活性にみられるような、インスタンスの獲得・活性を経て、アクションフェーズへとつながるネットワーク構築、および実証を行った。さらに状況の認識・人の動作認識の強化・充実を図り、より指差し動作など、人と人とのコミュニケーションで用いられる自然な動作を、人とロボットとのインタラクションへと用いた。
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Research Products
(10 results)