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2005 Fiscal Year Annual Research Report

細胞内スフィンゴ脂質選別輸送に関わる新規因子の同定とその解析

Research Project

Project/Area Number 04J03830
Research InstitutionNational Institute of Infectious Diseases

Principal Investigator

河野 美幸  国立感染症研究所, 細胞化学部, 協力研究員

Keywordsスフィンゴ脂質 / 脂質選別輸送 / セラミド / CERT
Research Abstract

小胞体からゴルジ体へとセラミドを運ぶ脂質転移タンパク質CERTは、セラミドを引き抜く活性を持つSTARTドメインと、ホスファチジルイノシトール4リン酸を認識してゴルジ体に移行する活性を有するPHドメインを持つ。しかし、CERTが小胞体にどのように移行するのかは不明であった。最近、小胞体膜タンパク質(VAP-A)と相互作用するタンパク質群に保存されたペプチドモチーフ(FFATモチーフ)がCERT中間領域に存在することが報告され、CERTがVAP-Aと相互作用する可能性が考えられた。前年度はこの可能性を共免疫沈降実験により立証し、FFATモチーフがCERTの小胞体-ゴルジ体間セラミド輸送機能に重要であることも明らかにしてきた。VAPには二つのアイソフォーム(VAP-A, VAP-B)が存在する。CERTとVAP-Aとの共免疫沈降実験と同条件でVAP-Bとの共沈降を検証したところ、VAP-Aとの場合に比べてその効率は低かった。しかし、CERTとVAP-Bの共沈降もFFATモチーフ依存的であった。一方、CERTが触媒するリン脂質人工膜間セラミド転移は、FFATモチーフに変異を導入しても変化せず、CERTの細胞内局在についても、細胞質およびゴルジ体領域に主に分布するパターンは、野生型CERTとFFATモチーフ変異体とで変わらなかった。
上記の様に、今年度はCERTとVAP-Bとの相互作用もFFATモチーフ依存的であることを示した。また、CERTの人工膜間セラミド転移とゴルジ体ターゲットは、FFATモチーフ変異でも損なわれないことを示した。以上の結果から、CERTがそのFFATモチーフ依存的にVAPと相互作用することは、CERTの小胞体-ゴルジ体間セラミド輸送機能に必要であり、おそらく、CERTを効率よく小胞体に会合させる役割を担うと示唆された。現在、上記の内容で投稿論文を準備中である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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