2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
04J04273
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
大橋 圭介 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | ソリトン / 超対称性 / BPS状態 / 有効理論 / ドメインウォール / 渦糸 / 磁気単極子 / インスタントン |
Research Abstract |
ドメインウォール(壁)やボーテックス(渦)等のソリトン上に我々の世界があるとみなす、厚さのあるブレーンワールドシナリオの研究は現象論の一つのモデルとして非常に興味深い。 我々は、5次元超対称U(N_C)ゲージ理論がN_F個の基本表現のHiggs場に結合した系において、超対称性を半分保つソリトン解である、BPSドメインウォール解のモジュライ空間を完全に決定した。 モジュライ空間MはN_F, N_Cで定まる有限次元の複素グラスマン多様体M=SU(N_F)/[SU(N_C)xSU(N_F-N_C)xU(1)]であることを明らかにした。 特に強結合の極限では、そのモジュライ空間に対応する全ての解を決定した。 またこの多重ウォールの配置を、IIA/IIBストリング理論におけるDp-D(p+4)系のブレーン配置として表すことにより、BPSウォール解を解析して得られるウォールの様々な複雑なダイナミクスが容易に理解できることも示した。 また、我々はこのBPSウォール解の周りの4次元超対称低エネルギー有効理論を、Mantonの方法(解の周りでモジュライが比較的ゆっくりと揺らぐという近似をし、微分の二次までの有効作用を求める方法)により超場形式で求めた。
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Research Products
(3 results)