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2004 Fiscal Year Annual Research Report

MAIL遺伝子破壊マウスを用いたアレルギー疾患の基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 04J09556
Research InstitutionGifu University

Principal Investigator

大沼 俊名  岐阜大学, 連合獣医学研究科, 特別研究員(DC1)

KeywordsMAIL / NF-κBシグナル伝達系 / 表皮ケラチノサイト / アトピー性皮膚炎
Research Abstract

1.皮膚におけるMAIL発現細胞の同定
MAIL遺伝子破壊マウスが発症するアトピー性皮膚炎の発症メカニズムを明らかにする目的で、WTマウスの皮膚におけるMAIL発現細胞を検索した。皮膚全層より真皮、表皮を分離し、RT-PCRを行った。その結果、表皮の細胞がMAILを発現していることを明らかにした。さらに、ケラチノサイト、ランゲルハンス細胞などの多種類の細胞集団からなる表皮組織におけるMAIL発現細胞を詳細に解析したところ、ケラチノサイトがMAILを発現していることがわかった。
2.MAIL遺伝子破壊マウスの皮膚病変部におけるTARCの検出
TARCはアトピー性皮膚炎の病変部で高頻度に過剰発現していることが知られるケモカインである。TARCはTh2を選択的に組織に集める機能を持つ。このTARCがMAIL遺伝子破壊マウスの皮膚病変部にも発現していることをRT-PCR法を用いて明らかにした。
3.ケラチノサイトの初代培養系の確立
ケラチノサイトの増殖や分化の異常を解析する目的で、無血清培地を用いたケラチノサイトの培養系を確立した。一般に、マウスのケラチノサイトの初代培養はヒトのケラチノサイトよりも難しいとされおり、より詳細に培養条件を決定する必要があった。具体的には乳のみマウスの皮膚を剥離しdispaseにて消化後、表皮シートを分離、さらに細胞懸濁液としこれをEGF、insulin、ウシ下垂体抽出物、Hydorocortizone、gentamycinを添加したKeratinocyte-SFM(invitrogen)にて培養することで、ケラチノサイトの培養が可能となった。これにより、増殖、分化のみならず、ケラチノサイトにおけるMAILの機能を解析することが可能となった。
4.MAILの発現制御解析
RAW264細胞におけるNF-κB依存的なMAILの発現を調べるために、real-time PCR法を用いてLPS刺激前後のMAILの発現量を測定した。さらに、NF-κB阻害剤を用いてNF-κBの活性を抑制した状態でMAILの発現量を測定した。MAILはLPS刺激によって発現量が増加することがわかった。また、NF-κB阻害剤を用いるとLPS刺激後のMAILの発現量の増加の度合いが少なく抑えられることを明らかにした。

  • Research Products

    (2 results)

All 2004

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Transcriptional regulation of the MAIL gene in LPS-stimulated RAW264 mouse macrophages.2004

    • Author(s)
      Ito T
    • Journal Title

      Gene 342(1)

      Pages: 137-143

  • [Journal Article] Targeted disruption of MAIL, a nuclear IkappaB protein, leads to severe atopic dermatitis-like disease.2004

    • Author(s)
      Shiina T
    • Journal Title

      Journal of Biological Chemistry 279(53)

      Pages: 55493-55498

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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