2004 Fiscal Year Annual Research Report
先住民族と移民の権利衝突と平和的解決への模策-インド・アッサム州を事例に-
Project/Area Number |
04J09968
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
木村 真希子 東京大学, 東洋文化研究所, 特別研究員(PD)
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Keywords | アッサム / エスニシティ / 先住民族 / 移民 |
Research Abstract |
本年度は日本とデリーにおける文献資料の収集・分析と、アッサムにおける予備調査を行った。文献資料は、アッサムにおける移民政策に関する政府報告書を読み込むと同時に、トライブに関する先行研究を収集・整理した。これにより、アッサムにおける移民とトライブの間の土地をめぐる関係では、英植民地政府の移民・殖民政策と同時に森林政策も大きな影響を及ぼしていたことが明らかになった。 調査地のアッサムでは、州都のグワハティで情報収集を行うほか、州公文書館で政府資料の保存状況を確認した。また、調査候補地のひとつであるナガオン県を訪れ、調査協力者とのインタビューや政府資料の保存状態を確認した。 今年度は予備調査と文献資料の収集が主な研究活動であったため、研究の最終的な知見は得られていないが、現在までの成果の中間報告を以下の二つの場で行った。11月にインドのコルカタの社会科学研究所(Centre for the Study of Social Science)でセミナー報告(発表題目:‘Memories of the Massacre')を行い、12月には台湾で開催されたアジア国際歴史学会(International Association for Historians in Asia)において学会発表(発表題目:‘Colonisation, Decolonisation and Formation of Regionalism in Assam')を行った。
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