2005 Fiscal Year Annual Research Report
実世界指向情報環境の実現に向けた多人数参加型インタラクティブメディアの研究
Project/Area Number |
04J11473
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
筧 康明 東京大学, 大学院・学際情報学府, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 方向依存ディスプレイ / 協調作業支援 / 透明インタフェース / メディアアート / プロジェクタ・カメラシステム / 実世界指向インタフェース |
Research Abstract |
今年度は,昨年度までに開発したインタラクティブな多人数用方向依存ディスプレイLumisight Tableの上で,透明な卓上インタフェースの開発を行った。また,新たに卓上オブジェクトへのインタラクティブな情報提示手法(Tablescape Plus)の基礎的な検討を行った。具体的な成果を以下にまとめる。 1.Lumisight Tableにおける多人数用透明卓上インタフェースの開発 テーブル型ディスプレイにおける実オブジェクトの不自然さや,実オブジェクトによるテーブル面の映像遮蔽といった問題を解消するために,Lumisight Tableをベースとして, ●テーブルを囲むユーザからは透明に見え,テーブル面の映像を遮ることがない ●テーブル内部のカメラからはその位置を認識することができ,入力として用いることができる という特徴を持つ"透明卓上インタフェース"を開発した。これを,断熱フィルム,赤外線投光器および赤外カメラの組み合わせにより実現した。なお本成果は,ヒューマンインタフェースシンポジウム2005およびIEEE TableTop2006にて発表した。 2.卓上オブジェクトへのインタラクティブな映像提示ディスプレイTablescape Plusの基礎検討 卓上のオブジェクトをより直感的かつ汎用的に利用するために,実オブジェクトを入力ツールとしてだけでなく,情報を提示するディスプレイとして利用することを考える。このために,テーブル面に垂直な平面を持つ実オブジェクトに対し,テーブル面とは異なる映像をインタラクティブに提示できるシステムの開発を行っている。今年度は基本的な設計・実装を行い,その成果を日本バーチャルリアリティ学会大会にて発表した。
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Research Products
(1 results)