2005 Fiscal Year Annual Research Report
構造システムの材料破壊から空間破壊に至るまでの統一的解析法の開発
Project/Area Number |
05F05089
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
高田 至郎 神戸大学, 工学部, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
IVANOV Radan Ivanov 神戸大学, 工学部, 外国人特別研究員
|
Keywords | 空間破壊 / 破壊数値シミュレーション / 衝突シミュレーション |
Research Abstract |
1 2004年の新潟県中越地震において、大規模な道路崩落が発生した。道路沿いに並列に埋設されていたダクタイル鋳鉄管(配水管)と水道配水用ポリエチレン管(送水管)は、この地盤崩壊に伴って継ぎ手・管体が破断し、管路流出の被害を受けた。以前、大規模な地すべりを伴ってもガスポリエチレン管が破断する事例はなかったため、被害の原因と被害中の挙動を調べるのに現地調査、破断管路再現実験を踏まえて解析シミュレーションを行った。解析結果よりPE管で5.0m、DIP管で2.77mまでの地盤流動量までは管体や継手の破損は生じなかったと考えられる。尚、管路軸に対して傾斜した強制変位が与えられるため、管路の上流側では引張力が、下流方向では曲げが加わりながら引張力が働くメカニズムになり、上流側で先に破損することが知られた。 2 地震時生じる家具の空間移動あるいは転倒がシミュレーションを出来るプログラムを開発した。床との間に生じるすべり、また転倒後の床と壁との衝突という現象の取扱いを実現した。接触判定は面と球の接触に基づいている。エネルギー吸収は接触中の滑りと接触軸方向に生じる減衰によって表現している。 3 DEM環境に適用できるシェル有限要素を指定し、それを個別要素法の解析プログラムに導入した。現在、材料弾性領域で幾何学的大変位非線形解析ができるようになっている。それを用いて破壊までの挙動を精度よく表現できるようになった。
|
Research Products
(1 results)