2005 Fiscal Year Annual Research Report
イントロンに隠された新たな機能の探索:情報科学的なアプローチ
Project/Area Number |
05F05174
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
剣持 直哉 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 助教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NGUYEN HUNG DINH 宮崎大学, フロンティア科学実験総合センター, 外国人特別研究員
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Keywords | ゲノム / イントロン / 進化 / リボソームタンパク質 / データベース / ミトコンドリア / snoRNA / RPG |
Research Abstract |
本研究は、イントロンを機能性RNAの運び屋として捉え、そこに隠された新たな機能を発見することを目的とする。平成17年度は、(1)リボソームタンパク質(RP)遺伝子データベースの構築、(2)snoRNAデータベースの構築、(3)ミトコンドリアと細胞質RP遺伝子の比較、(4)ゼブラフィッシュを用いたイントロンの機能解析、を行った。 1.RP遺伝子データベースRPG(http://ribosome.med.miyazaki-u.ac.jp)を構築した。RP遺伝子は進化の過程で保存性が高く種類も多いため、イントロンを解析するための強力なツールとなる。 2.核小体低分子RNA(snoRNA)の情報を収集しデータベース化した(snoOPY, http://snoopy.med.miyazaki-u.ac.jp/)。snoRNAは多くがRP遺伝子のイントロンにコードされており、イントロンの機能を解明する上で良いモデルとなる。 3.ミトコンドリアRP遺伝子の構造を解析し、細胞質のRP遺伝子と比較した。両者のRP遺伝子は共通の祖先から進化したと考えられるため、イントロン挿入部位を比較することにより、イントロンの起源を知る手がかりが得られる。その結果、現存するミトコンドリアRP遺伝子のイントロンは、真核生物になってから獲得されたものであることが明らかになった。 4.スプライシング部位に設計したモルフォリノ修飾アンチセンスオリゴをゼブラフィッシュ受精卵に注入することにより、標的イントロンのスプライシングを阻害した。これにより、ゼブラフィッシュにおいて個体レベルで特定イントロンの機能を阻害することに成功した。今後、この系を用いてイントロンの機能を明らかにしていくことが可能となる。
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Research Products
(3 results)