2005 Fiscal Year Annual Research Report
アフリカツメガエルの発生過程におけるデスレセプターを介したシグナル伝達機構の解析
Project/Area Number |
05J00038
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
田村 啓 北里大学, 大学院・基礎生命科学研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | アポトーシス / デスレセプター / アフリカツメガエル |
Research Abstract |
アフリカツメガエルは,幼生から変態を経て成体へと変化する。この変態過程において,幼生型細胞は選択的に細胞死が誘導され,成体型細胞は分化・増殖する事が知られている。しかし,その細胞内シグナル伝達機構については,ほとんど未解明である。また,胚発生過程におけるDeath Receptor(DR)シグナリングについても、あまり解析されていない。そこで,DRシグナリングによる胚発生過程,変態過程における増殖・分化,アポトーシスの誘導機構を明らかにすることを目的とし,新たに単離したxDR-Mおよびそのシグナル伝達に関わる分子を用いて,発生過程におけるDRシグナリングの意義を提案したいと考えている。 本年度は,xDR-Mのリガンドとして単離したXenopus TNF-related apoptosis-inducing ligand 1(xTRAIL1)およびxTRAIL2が,xDR-M1およびxDR-M2を発現しているアフリカツメガエル腎臓由来A6細胞において,caspase-3を活性化し,アポトーシスを誘導することを明らかにした。このxTRAIL1によるアポトーシス誘導は,アダプター分子xFADDを介していることが分かった。また,初期発生期,および変態期において,xDR-M,xTRAIL,xFADD,およびxRIP mRNAの発現していたことから,これらの発生過程においてDRシグナリングが何らかの機能を果たしていることが示唆された。
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