2006 Fiscal Year Annual Research Report
酵素反応と電気化学を利用した早期ガン診断方法の開発
Project/Area Number |
05J06546
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
佐藤 しのぶ 九州工業大学, 情報工学部, 特別研究員(PD)
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Keywords | テロメラーゼ / 電気化学 / フェロセン化ナフタレンジイミド / 四本鎖DNA / ガン診断 |
Research Abstract |
1 電気化学的インディケータとして申請者らが開発したフェロセン化ナフタレンジイミド誘導体6種類について、テロメア配列を有する合成オリゴヌクレオチドとの相互作用解析を行った。測定条件は、電気化学的検出条件(アッセイ条件)と同様に設定したところ、相互作用解析可能であるのは3種類であった。残りの3種類は、合成オリゴヌクレオチドとの相互作用時にフェロセン化ナフタレンジイミドが沈殿するため、解析不能であった。相互作用可能であった3種類について、吸光度測定によるテロメア四本鎖DNAとの結合定数の算出、円偏光二色性スペクトル測定を利用した相互作用解析を行ったところ、これまでに報告されているテロメア四本鎖結合性色素とほぼ同等の結合能を有することがわかった。 2 電気化学測定により上述の6種類フェロセンカナフタレンジイミドと合成オリゴヌクレオチドとの相互作用解析を行った。四本鎖DNA固定化電極と一本鎖DNA固定化電極を用いてフェロセン化ナフタレンジイミドの電気化学応答を比較したところ、それらの選択性は化合物によって異なっており、四本鎖DNA選択的に電気化学シグナルを示すフェロセン化ナフタレンジイミドが明らかとなった。 3 テロメラーゼ活性の電気化学について、検出条件の最適化を試みた。電極上に固定化するTSプライマーの濃度,dNTPモノマーの濃度などについて最適化を行った。その結果、既存のテロメラーゼ活性測定法よりも、低濃度のテロメラーゼを検出することができた。
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Research Products
(4 results)