2006 Fiscal Year Annual Research Report
スライス培養を用いて網膜前駆細胞の運命決定機構と視細胞の配置パターンを探査する
Project/Area Number |
05J07851
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田崎 加奈子 (齋藤 加奈子) 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 神経発生 / 細胞分裂 / 細胞培養 / 細胞周期 / 細胞移動 / 細胞運命決定 |
Research Abstract |
前駆細胞が二つの娘先駆細胞を生ずる分裂を行なった時、娘前駆細胞間でエレベーター運動の軌跡が異なるということに気付いたが、この軌跡の違い、特に軌跡が水平となるS期の高さが異なることが、細胞運命決定に影響するかどうかを調べたい。何故ならば、網膜組織においてbasal面に位置する視神経細胞がShhを発現していることが知られており、前駆細胞がG1期中あるいはDNA合成中にShhに曝露されるレベルがエレベーター運動の軌跡に応じて異なるという可能性がある。そこで、これらが、細胞運命決定に影響するかどうかを調べるため、各々の前駆細胞のエレベーター運動の軌跡が水平となった時(S期)、細胞体のapical面とbasal面からの各々の距離、及びその位置に停滞していた時間を記録する。その後、当該前駆細胞がapical面で分裂して生じた娘細胞のタイプを免疫染色的に同定する。しかし、分裂後数時間で発現する分子マーカーは極めて少なく、また、分裂前から前駆細胞が次にどのような細胞を生ずるのかなどを判断する事は困難である。しかし、ニューロンを生ずる分裂を行う前駆細胞を同定することのできる『Tis21ノックインマウス』を用い現在実験を行なっている。培養しながら前駆細胞の挙動を観察する事が可能になる。また、コレステロールを付加することによりSHHタンパク質は細胞表面につなぎ止められ事がしられていることからコレステロールノックアウトマウス等も用い研究を進めている。
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