1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06680008
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Research Institution | Toyama University |
Principal Investigator |
諸岡 晴美 富山大学, 教育学部, 助教授 (40200464)
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Keywords | サポートパンティストッキング / パンティストッキング / 衣服圧 / 圧迫 / 体型 / ウェストバンド / 引張特性 |
Research Abstract |
本研究では、サポートタイプパンティストッキング(以下、PSとする)の適切な圧力分布に対する具体的な設計指針を得ることを目的として、下肢部の圧縮特性、衣服圧の個人差、下肢各部の衣服圧分布、動作に伴う衣服圧変化、圧快適正と衣服圧との関係、等々について明らかにした。以下に研究成果の概要を示す。 1.人体は衣服圧によって変形し、曲率が変化する。そこで、はじめに下肢部とウェスト部の人体表面の圧縮特性を測定し、その特徴と体型との関係を明らかにした。 2.次に、できるだけ体型差のある被験者を用い、静立位時のPSによる圧迫の範囲と体型との関係を明らかにした。動作を伴う衣服圧変化および強い衣服圧は快適性を低下させることなどを明らかにした。 3.PS素材の引張特性から予測される衣服圧は、剛体であるマネキンでは一致度が高い。しかし、圧縮柔らかい人体では計算値と実測値とが必ずしも一致せず、衣服圧と着衣基体の圧縮特性との関わりが示唆された。 4.従来より、PSの研究は下肢部に限られており、パンティ部についてはみられない。そこで、本研究では、ウェストバンドの圧迫についても検討した。市販ウェストバンドの形態と引張特性を明らかにするとともに、着用時のウェストバンドの伸び変形を測定し、体型および衣服圧との関係を明らかにした。 5.PSは、着用中に“ずり"を生じ、皮膚刺激を生む。その刺激の程度は、PSからの圧迫に依存するため、パラフィン法による観測方法を検討した。 本研究において、人体の圧縮柔らかさが衣服圧の重要な因子の一つであることが示唆された。このことから、今後は、皮膚表面の弾性腺維が減少する中高年齢層の女性をも視野に入れた研究を続行していく計画である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 諸岡晴美: "人体表面の圧縮特性-下肢部とウェスト部を中心として-" 家政学会誌. (発表予定).
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[Publications] 諸岡晴美: "サポートパンティストッキングによる脚部への圧迫" 繊維製品消費科学会誌. (発表予定).
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[Publications] 諸岡晴美: "パンティストッキングのウェストバンド部の引張特性" 繊維製品消費科学会誌. (発表予定).
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[Publications] 中山靖子: "衣服材料によるパラフィン平板上の摩耗痕跡の観測法" 繊維製品消費科学会誌. (発表予定).
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[Publications] 中山靖子: "パラフィン法の形状特性値とパンティストッキングの皮膚刺激性との関連" 繊維製品消費科学会誌. (発表予定).
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[Publications] 長田真寿美: "パンティストッキングの通気性に関する円筒モデル実験" 繊維製品消費科学会誌. (発表予定).