1995 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06805054
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
木村 幸弘 工学院大学, 工学部, 講師 (60090578)
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Keywords | 床面積 / 収容人数 / 結合距離 / 活動係数 / 人体寸法 / 単一機能 / 複合機能 / 機能設計 |
Research Abstract |
1.はじめに 平成7年度の研究対象は、経済活動のソフトな側面であるサービス施設と人間個体のハードな側面である人間性回復のための厚生施設および保健・診療活動のための医療施設、社会活動のソフトな側面である地域自治・集会施設等であるが、一つ目の対象地域は東北六県における現施設と利用実態の概要、各主要都市における概要調査を試みた。また、香川県丸亀市の地域施設、幼稚園と小中学校等の調査委託の機会を得て実態調査を行った。 2.研究の経過 英国建築の事例研究の中から『イギリスにおける公共図書館の地域分館に関する現状分析』と題して日本建築学会大会学術講演(北海道大学)において、特徴的な近年の事例の比較分析を試みて発表した。 国内の事例研究の主要な対象として、東北六県の県レベルにおける施設概要の実態、および各県の主要都市レベルの施設概要の実態に関する資料の収集を試みるとともに、幾つかの事例建築物の現状調査を行った。 本研究と並行して、香川県丸亀市の幼稚園および小中学校の調査委託研究(共同)を行い、地域計画上の問題、施設計画上の問題および他の地域施設(公民館、保育所)との関連等について実態調査を行った。 3.研究の評価 本研究における定性的なキーワードは、単一機能、複合機能、および機能設計である、定量的なキーワードは、床面積、収容人数、活動係数、および人体寸法である。これらのキーワードに関連して得られた知見は次の通りである。 (1)床面積は建築的実現の結果であるが単位面積当たり平均収容人数に様々な事例がみられた。 (2)活動係数は機能的特性に基づいて大きく変化しかつ文化・文明の背景が強く反映していた。 (3)人体寸法は成長期と成人の個体差、国際的にも個体差がある。日本人は中部以南の人々に較べて中部以北の人々がやや大きい。原因不明。 人間空間行動における空間量のキーワードとなる新要因は発見することができなかった。
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Research Products
(1 results)