2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
06F06796
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
谷口 健男 Okayama University, 廃棄物マネジメント研究センター, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KALBACHER T. 岡山大学, 廃棄物マネジメント研究センター, 外国人特別研究員
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Keywords | クラスター計算機 / 並列化処理 / 有限要素解析 / 地下空間 / 領域分割 / Delaunay分割 / 自動要素分割 |
Research Abstract |
平成19年度の研究内容、成果あるいは実績について記す。前年度に引き続き、クラスター計算機の構築を継続して、各ノード間の連携を可能にさせるとともに、その上で稼動するソフトウエアのチューニング技術の検討を開始した。本クラスター計算機に導入する予定であるソフトウエアGeoSys/Rockflow Program(ドイツ・ドレスデン工科大学・Prof.01af Kolditz)の移植を想定して、超大規模領域における地表流れと地下水流れの連成問題を扱えるように、領域分割を基本とする並列化の技術開発を主に実施するとともに、並列化による計算効率を数値実験で行っている。地表面は自然に作られたことから、通常使われるCAD情報として扱いづらい点、また地下空間構造は詳細が不明であり、現時点で得られている情報自体の信頼性が低いことから、常にデータ更新を前提とせざるを得ないことを勘案して、数値解析モデルは非構造モデルとし、さらに最悪の場合点位置しか与えられないことを想定して、基本ツールとしてDelaunay分割を採用することを決定。その立場から、領域分割に開する基本的検討と地下空間のモデリング技術の開発を開始した。以上の本年度の研究成果として、国際ジャーナルに1件、国内学会発表1件、国際で開催されて環境科学シンポジウムの国際セッションでの研究発表1件が挙げられる。これら成果の内容は、いずれもクラスター計算機を用いることを前提とした広領域での地表・地下水の流れ解析に関するものであるが、その成果は他の問題、例えば地熱発電や放射性廃棄物の地層処理技術、そして今注目を浴びている二酸化炭素の地下埋蔵といった多くの地下空間を扱う諸問題に対して利用できるものである。
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Research Products
(2 results)