2007 Fiscal Year Annual Research Report
細胞遊走におけるGタンパク質共役型受容体の活性化の可視化
Project/Area Number |
06J11237
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
國枝 香南子 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 脂質 / 受容体 / Gタンパク質 / ホスホリパーゼ |
Research Abstract |
1.強力な走化性因子である生理活性脂質ロイコトリエンB4のGタンパク質共役型受容体であるBLT1をモデルとして、そのGタンパク質共役部位について細胞内ループの変異体を網羅的に作製し、解析した結果ををシンポジウムで発表した。 2.また、脂質シグナル分子など脂質代謝機構の一端を明らかにするため、その生合成に関わると考えられる、新規ホスホリパーゼA2の機能解析をおこなうこととした。新規ホスホリパーゼA2の組換えタンパク質を得る為、目的酵素の発現用バキュロウィルスを作製し、これを用いて新規ホスホリパーゼA2の組換えタンパク質を発現させ、精製した組換えタンパク質がホスホリパーゼ活性を有することを確認した。しかし、精製タンパク質の収量が低く、基質特異性やイオン要求性等を検討するには不十分な為、精製条件をさらに検討する為に、大腸菌での発現系を構築した。これを用いて、アフィニティー精製に適したHis タグの位置や長さを検討した。大腸菌で発現させた組換えタンパク質では、ホスホリパーゼ活性を検出できていない。 3.研究発表 Kanako Kuniyeda,Toshiaki Okuno,Masashi Miyano,Takao Shimizu and Takehiko Yokomizo,Identification and analysis of the intracellular region of leukotriene B4 receptor type I that is involved in the activation of Gi-,but not Gq-protein,Gタンパク質シグナル班会議(2007,7月,東京) ポスター発表を行い、優秀発表賞を受賞した。
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Research Products
(1 results)