1996 Fiscal Year Annual Research Report
アルミ粒状棒を用いた擁壁土圧・基礎の支持力に関する実験装置の試作研究
Project/Area Number |
07558014
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Research Institution | wakayama national college of technology |
Principal Investigator |
尼田 正男 和歌山工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (60043535)
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Keywords | アルミ粒状帯 / 地盤のすべり線 / ランキン受働領域 / 基礎の支持力 / テルツアギ-の支持力公式 / 送電線用鉄塔基礎 / 教材 / 地盤材料 |
Research Abstract |
擁壁土圧に関する研究に関連して,実用性をさらにもう一歩高めるために「基礎の支持力模型実験装置」の試作を行った。 基礎は地上及び地中に構造物を造る際に重要な役目を担うもので,その基本となる基礎の支持力を簡単に検証できるような模型実験の方法とその装置が望まれていた。現在,基礎構造物を設計する場合,土木・建築の分野で多用されている代表的な公式としては,テルツァギ-支持力公式,日本建築構造設計基準の支持力公式がある。そこで筆者は,小規模の実験で基礎の支持力を測定できるように,又これらの公式の持つ意味及び現象と原理を説明できるような地盤材料の模型化に力学的相似な材料である異経アルミ丸棒を用いた土粒子再現機構による実験方法とその装置「基礎の支持力模型実験装置」を考察し,試作した。以下,これらの一連の実験を行った結果について報告する。 1.基礎の支持力模型実験装置を製作図に従って試作すると共に,それが実験目的に叶っているかを実験を行って精度のよい実験データを得ることが出来るように装置の改良を行った。 2.実験の種類としては,基礎が浅い場合と深い場合の支持力の測定を行い,又同様に,基礎が引き揚げられる場合の送電線用鉄塔基礎の支持力も測定した。 3.領域I,領域II,領域IIIの発生に至る変化状況の観測を行い,種々な基礎に関する崩壊パターンを調べた。
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