2007 Fiscal Year Annual Research Report
地雷探査・識別のための新しい地中レーダ信号処理法の開発に関する研究
Project/Area Number |
07F07390
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
西本 昌彦 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
VAKHTANG Jandieri 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 地雷探査 / 地中レーダ / 信号処理 / 特徴抽出 |
Research Abstract |
本研究では,これまで開発してきたレーダ信号処理法を更に発展・拡張し,信頼性と安定性に優れた地雷探査レーダの信号処理技術を確立することを目的としている.すなわち,レーダ信号から地雷の特徴を精度よく抽出し,高い精度の地雷識別を可能とするための信号処理技術を開発することを目的としている.また,最終年度には鉄筋コンクリートの非破壊検査技術への応用を目指している.研究開始が昨年12月からのため,今年度は以下について検討を開始した. 1.可視化技術の開発 埋設物の検出・識別には地中の可視化が重要である.本研究では可視化の手法について検討を進めている.本年度はその一つとして,不均質土壌で有効性を発揮すると思われるTime-Reversal Methodに着目し,数値シミュレーションによる適用可能性について検討を開始した(現在検討中). 2.高精度識別法の開発 高精度で地雷を識別する手法の開発は本研究の中心部分である.本研究では統計的学習理論に基づくパターン認識の手法を取り入れたレーダ信号処理法技術を採用する予定で,現在,マルコフモデルを用いた系列信号処理法を中心に検討を進めている.また,1クラスサポートベクターマシンを識別部分に採用するための検討を開始した(現在検討中). 3.土壌パラメータの計測と地表面の粗さの推定 識別器の性能の評価・検証を行うためには,実際に用いる土壌のパラメータを知る必要がある.このため,測定フィールドの地表面の粗さのパラメータを推定する際の誤差評価の基準を明らかにし,その妥当性の検証を行った.
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