2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
07F07776
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
森田 啓義 The University of Electro-Communications, 大学院・情報システム学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KOSTADINOV Nikolai Hristo 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 整数符号 / 符号化変調 / 振幅位相変調 / 積符号 / 軟判定復号法 |
Research Abstract |
本研究課題は研究分担者の来日した平成19年11月から開始された.これまで本課題の代表者と分担者は共同して、k次元格子点として表される信号点が通信路の雑音によって格子上の最近傍点として誤って受信された場合,この誤りを訂正可能な整数符号の構成と,その誤り訂正能力の厳密な解析を行ってきた. これらの成果を踏まえ,一つの符号語中に発生する二つまでの誤りでかつ,誤り値が±1のいずれかである符号を用いて積符号を作成し,訂正できる近傍点集合を上下左右斜めの8方向に拡大した. 訂正すべき誤りの数が1から2に増えただけでも,符号探索に要する場合の数は膨大になる.そこで,符号の対称性やパリティ検査行列の構造を利用して探索を効率的に行い,与えられた符号語長に対する符号リストを作成した. これらの結果をもとに,多重誤り訂正可能な整数符号の組織的構成法について考察を行い,パリティ検査行列が規則的に構成できる可能性を見出した.目下,その検証に当っている. また,軟判定復号法のプログラムを計算機に実装し,シミュレーション実験によって,整数符号化変調方式の性能を評価し,従来から知られているトレリス符号化変調方式との比較を行っている段階である. 軟判定復号法では,受信系列で条件付けた出現確率が最大となる符号語を復号するので,かならずしも,符号語内に生じた単一誤りのすべてが訂正できるとは限らない一方,複数個の誤りを訂正できる場合があることを,シミュレーション実験から確認した.
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