2008 Fiscal Year Annual Research Report
歯科口腔領域におけるアドレノメデュリンの有効性に関する研究
Project/Area Number |
07J01785
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中尾 一祐 Kyoto University, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | アドレノメデュリン / 骨 |
Research Abstract |
今年度はアドレノメデュリンの破骨細胞への影響について検討をおこなった。 (1)破骨細胞のRNAを採取し破骨細胞におけるアドレノメデュリンのレセプターの発現の確認を行ったところアドレノメデュリンのレセプターであるCRLR,RAMPの発現を認めた。 (2)脾臓細胞、骨芽細胞の共培養により、アドレノメデュリン添加群非添加群に分け、破骨細胞誘導をおこなったところ、アドレノメデュリン添加群において優位に破骨細胞分化が抑制された。そこで骨芽細胞にアドレノメデュリンを添加しRNAを採取しrealtimePCRを行ったところ、アドレノメデュリン添加によりRANKLの発現については変化は認められなかったが、M-CSFの発現が減少傾向をみとめた。 (3)脾臓から破骨細胞の前駆細胞を採取し、アドレノメデュリン添加群、非添加群に分け破骨細胞誘導をおこない、破骨細胞分化におけるアドレノメデュリンの作用について検討をおこなったところ、アドレノメデュリン添加群において優位に破骨細胞分化が抑制された。アドレノメデュリン添加時に、下流シグナルであるcAMP測定をおこなったところ、アドレノメデュリン添加群においてcAMPの上昇を認めた。 (4)アドレノメデュリンによる破骨細胞の機能への影響を検討するために、象牙質切片上にて破骨細胞培養をおこなった。アドレノメデュリン添加群において破骨細胞分化が抑制されることにより、吸収窩の形成が抑制された。
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Research Products
(3 results)