2007 Fiscal Year Annual Research Report
うきぶくろ形成不全を示すゼブラフィッサシュ変異体dwarfの責任遺伝子の機能解析
Project/Area Number |
07J03011
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
溝口 貴正 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 内胚葉 / ゼブラフィッシュ / うきぶくろ / 変異体 |
Research Abstract |
小型のモデル生物であるゼブラフィッシュにおいて、"うきぶくろ"は腸管から形成される袋状の内胚葉性器官である。"うきぶくろ"は肺の相同器官であり、浮力調節という重要な生理機能を持つ。しかしながらその形態形成に着目した研究例はほとんど無い。そのため、"うきぶくろ"の形態形成機構に関しては未解明な部分が多い。そとで私はethylnitrosoueraを変異源として用い、変異体のスクリーニングを行った。このスクリーニングにより得られたdwarf変異体は"うきぶくろ"の形成不全を示す変異体である。この変異体の原因遺伝子の同定と機能解析により"うきぶくろ"の形態形成の分子機構が明らかになると考えられる。マイクロサテライトマーカーの多型を利用したポジショナルクローニングによりdwarf変異体の原因遺伝子は2番染色体上にあることが明らかとなった。現在、原因遺伝子を同定すべく詳細なマッピングを行っている。また、前述のスクリーニングにより得られた別の変異体decrescendoも"うきぶくろ"の形態形成に異常が見られた。ポジショナルクローニングによりdecrescendoの原因遺伝子は、14番染色体上のマイクロサテライトマーカーZ3868近傍にあることが明らかとなった。Z3868近傍には、いくつか候補となる遺伝子が存在している。そこで変異体におけるこれらの遺伝子のDNA配列に変異が生じているか、現在解析中である。dwraf変異体、decrescendo変異体、双方の原因遺伝子の同定と機能解析により、未解明であった"うきぶくろ"の形態形成機構の分子メカニズムに関して新たな知見が得られると考えられる。
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Research Products
(3 results)