2008 Fiscal Year Annual Research Report
ガンマ線天体の観測のためのエマルションハイブリッド対生成望遠鏡の開発
Project/Area Number |
07J04144
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
古川 智子 Nagoya University, 理学研究科, 特別研究員DC1
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Keywords | 実験 / ECC / 電磁シャワー |
Research Abstract |
OPERA実験に用いられているECCにおいて検出されるニュートリノ反応点、またはそこで生成された粒子が崩壊する点で生成されるπ^0の崩壊によるガンマ線を用いて、生成される電子・陽電子対の検出、インパクトパラメータの測定、エネルギーの測定を行っている。この解析に用いる手法を確立すれば同様にガンマ線の観測に用いることができる。また、ガンマ線がニュートリノ反応点または崩壊点のどちらから来ているかを区別できる割合が上がれば、OPERA実験においてもτからハドロンヘの崩壊モードにおけるバックグラウンドとの識別が良くなり、より低い横運動量まで解析することによりτの崩壊の検出効率を上げることができる。対象とするニュートリノ反応点の検出と解析において中心的な役割を果たし、スキャニングをスムーズに進めた。108事象の反応点について下流側20プレート分のデータをとり解析している。生成される電子・陽電子のエネルギーは大半が1GeV以下であるが、これまでに作られている電磁シャワー再構成プログラムは2GeV以上に対しては確立されているものの、低エネルギーに対しては検出も再構成も十分でない。そこで反応点に対するインパクトパラメター250ミクロンもでの飛跡について3Dディスプレイによる確認と肉眼観察により電子・陽電子対であるかを確認し、その結果を用いてプログラムを改良している。今後、特にミューニュートリノ荷電カレント反応についてシミューレーションと比較し、検出効率、エネルギー測定について確認しようとしている。
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Research Products
(1 results)