2008 Fiscal Year Annual Research Report
アンビエント情報環境における装着型コンピュータのための情報提示機構の実現
Project/Area Number |
07J55371
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 宏平 Osaka University, 情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 情報提示 / 装着型コンピュータ / インタフェース / マルチモーダル |
Research Abstract |
アンビエント情報環境に代表されるユーザが受動的にサービスを受ける環境では、ユーザが装着型・携帯型コンピュータを介してサービスを受ける機会が増える。このようなコンピュータで用いられる情報提示機器は、ユーザの好みに応じて変化したり、使用環境に応じて最適な機器が変化すると考えられるが、現在のアプリケーション作成では、作成時に提示機器を想定して作成するため、柔軟に提示機器を変更できない。この問題に対して本課題では、アプリケーションが提示を指示した情報を提示機器ごとに提示可能な情報に変換する機構の実現を目指している。 本研究では、使用環境に応じて最適な情報提示機器を評価する仕組みを、情報を変換する情報変換フィルタ、および提示機器に認知に与える影響度を算出するモジュールを定義することで実現した。情報変換フィルタは、文字情報から画像情報への変換など、情報の変換を行うフィルタや文章の要約など情報を変形する処理を指し、フィルタごとに情報の削減度合いから影響度を算出する。また提示機器に対しては、その時のユーザ状況・周辺環境からその提示機器を利用する際の影響度を算出する。機構が提示機器を選択する際に、影響度が一定値以下となる提示機器を用いて情報を提示する。 今後は、自動的にフィルタを選択するだけでなく、アプリケーション制作者の記述した制約やルールに基づきフィルタを自由に変更できる仕組みを実現する。またフィルタや提示機器の影響度の基準を均一化する仕組みの実現が必要である。
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Research Products
(7 results)