2007 Fiscal Year Annual Research Report
アンビエント情報環境における装着型コンピュータのための情報提示機構の実現
Project/Area Number |
07J55371
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
田中 宏平 Osaka University, 情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | インタフェース / 情報提示 / 装着型コンピュータ |
Research Abstract |
周辺のコンピュータとユーザが互いに協調し、より快適なサービスを提供するアンビエント情報環境において、コンピュータがその時のユーザに応じた情報の提示手段を動的に選択することが重要となる。例えば周囲が賑やかなところで音を用いた伝達が困難であったり、移動中のユーザに視覚で情報を提示することが危険であったりする。一方で、機密情報は公衆ディスプレイやスピーカで提示できないといった制約や、すぐに伝える必要のある情報は積極的にユーザに働きかけるデバイスを利用したほうがよいといった制約が存在する。そこで本研究では、これらの制約を考慮した上で、その時のユーザの状況や周辺環境に応じた情報提示を行える機構の実現を目的としている。具体的に本年度は、以下の3点について重点的に研究を遂行した。 ・情報の種類と提示に関する要求事項の明確化 ・提示装置が取り扱える情報の明確化 ・提案機構の動作概要の提案 情報の種類や提示に関する要求事項と提示装置との関係の明確化では、現在数多く提案されている装着型コンピュータを用いたアプリケーションや提示装置について調査を行い、情報の種類として8種類、情報提示の際に考慮すべき5つの特性(緊急性、必要性、有効性、持続性、機密性)を導き、提示装置との関係を示した。これらの明確化した結果から、提案機構では提示する情報を提示装置ごとに情報を変換する仕組み、ユーザ状況や周辺環境を考慮した情報提示装置選択の枠組みを実現した。どのようなユーザ状況や周辺環境がどのような装置に影響があるかの調査や影響の大きさに関する調査を今後進める予定である。
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Research Products
(3 results)