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1996 Fiscal Year Annual Research Report

アミノ酸の側鎖官能基のみが銅(II)イオンに配位したガラクトースオキシダーゼモデル

Research Project

Project/Area Number 08640719
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOsaka City University

Principal Investigator

小嶋 良種  大阪市立大学, 理学部, 助教授 (40047139)

Keywords金属酵素モデル / 銅錯体 / エチレン架橋ジペプチド / ヒスチジン / チロシン
Research Abstract

ガラクト-ズオキシダーゼの活性部位では、1つの銅(II)イオンに2つのヒスチジンと2つのチシロン残基の側鎖官能基のみが配位している。そのような配位子の構成単位として、(S)-ヒスチジンメチルエステルと(S)-チロシンエチルエステルにNaBH_3CNとグリオキザ-ルを加えてone pot法により、キラルなN, N'-エチレン架橋-ヒスチジルヒスチジンメチルエステル(eHH-OMe)、-ヒスチジルチロシンエチルエステル(eHY-OEt)、-チロシルチロシンエチルエステル(eYY-OEt)と、N, N'-エチレンビスアミノ酸(X)ジエステル{MeO-HeY-OEt、X=(S)-ヒスチジンと-チロシン}を同時に合成・単離した。さらに、MeO-HeY-OEtからeHY-OEtの合成を行った。当初、計画したeYYとeHHをつないだ4座配位子の合成には、成功しなかったが、eHY-OEtから得たBoc-Gly-eHY-OEtを配位子とする錯体[Cu (Boc-Gly-eHY-OEt)_2]の合成に成功した。電子・CDおよびNMRスペクトルより、この錯体はガラクト-ズオキシダーゼの活性部位と同じ配位構造をもつ錯体の可能性がある。即ち、1つの銅(II)イオンに2つのヒスチジンと2つのチロシン残基の側鎖官能基のみが配位し、チロシンの0^-が架橋しているか、空いた配位座に水などが配位した4角錐構造をとる。今後、ESRや分子量測定により構造をはっきりさせる。さらに、この錯体を用いて、ガラクトースやアルコールとの酸化反応を試みる。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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