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1997 Fiscal Year Annual Research Report

歯周病に対する糖尿病および口腔細菌数の関与

Research Project

Project/Area Number 08672179
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

堀内 博  東北大学, 歯学部, 教授 (00013962)

Keywords実験的糖尿病 / ストレプトゾトシン誘発 / 好中球 / 遊走能 / インシュリン・コントロール
Research Abstract

ウイスター系雄性ラットの腹腔内にストレプトゾトシンを投与して、実験的に糖尿病を誘発した。インシュリンを投与した群としない群に分けて、血糖のコントロールを行った。それぞれの群から無作為にラットを選別し、エーテル麻酔後、心臓から血液を採取した。ファイコール・パークを用いて、比重による好中球分離を行い、遊走能の実験に使用した。ボイデン・チェンバーに好中球と刺激物質を膜を介してそれぞれ入れて、一定時間ごに膜を取り出して、刺激物質側に遊走した好中球の数を指標として評価した。刺激物質として、歯周病関連細菌の菌体と細菌を培養した培地の上清を用いた。今回行った実験では、糖尿病を発症させ、インシュリンでコントロールした群としない群とで明らかな差異を認められなかった。これは、血糖値のコントロールによる差がなかったのではなく、刺激物質である細菌や培養上清の質による差異がなかったと推察される。刺激物質の濃度や蛋白質・毒素の成分によって遊走能が異なる可能性があり、今後は刺激物質を細かく分類・選択して用いる予定である。糖尿病と歯周病との関連は疫学的にも検討され、糖尿病のコントロール状態が良ければ歯周病の発症を食い止めることができると報告されている。糖尿病のコントロール状態が、歯肉部における感染のバリヤ-に大きな影響を与えていることは明らかである。今後は、糖尿病を発症したラットの歯肉に存在する微小血管の障害や好中球・線維芽細胞・歯根膜細胞内のグルタチオン酸化・還元酵素の動向について実験していく予定である。

URL: 

Published: 1999-03-15   Modified: 2016-04-21  

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