2008 Fiscal Year Annual Research Report
日本とシンガポールにおけるエリート教育の現状とゆくえ
Project/Area Number |
08F08015
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
本田 由紀 The University of Tokyo, 大学院・教育学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SIM C. 東京大学, 大学院・教育学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 教育 / エリート / シンガポール / 日本 |
Research Abstract |
本研究は、日本とシンガポールの教育制度における選抜度の高いエリート高校にスポットを当て、生徒、教師および学校の管理職を対象とした調査の結果に基づいて、両国におけるエリート教育の現状とあり方を分析するとともに、21世紀の挑戦に向けてそれぞれの国が取り組む人材育成戦略およびそれについての社会的認識と対応を明らかにするものである。当初の研究計画通りに、21年度に行う予定のアンケート調査に先立って、20年度は主に日本およびシンガポールで本調査に協力してくれる学校をあらゆるチャンネルを通して探し出し、そこで校長先生や教師などを対象としたインタビュー調査に費やされた。そして非常にありがたいことに、何人かの先生方や先輩方のご紹介で、当初の予想を超えて合計で日本では11校の名の知れた高校でインタビュー調査を2008年の7月から11月にかけて実施することができた(うち私立男子高校5校、私立女子高校1校、私立共学高校1校、国立大学附属男子高校1校、国立大学附属女子高校1校、国立大学附属共学高校2校)。一方、シンガポールでは、すべての高校が国公立・共学であり、学校間の性格にもそれほど大差はないため、同国でいつも一二位を争うほどのとある名門校にしぼり、そこでも日本と同じようなインタビュー調査を2008年の10月に実施した。現在、日本とシンガポールで収集した資料やインタビュー調査の結果をもとに、今年度(21年度)行うアンケートの調査質問紙を作成中である。
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Research Products
(1 results)