2009 Fiscal Year Annual Research Report
レバノン・パレスチナにおける政治変動とイスラーム主義運動:権力闘争とその戦略
Project/Area Number |
08J08007
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
溝渕 正季 Sophia University, グローバル・スタディーズ研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | レバノン / パレスチナ / イスラエル / ヒズブッラー / ハマース / 紛争 / 動員 / 安全保障 |
Research Abstract |
採用第二年度目は、第一年度目から継続してレバノン政治とレバノン・ヒズブッラーの研究を遂行すると共に、パレスチナ/イスラエル政治とパレスチナ・ハマースのより詳細な研究を行った。 レバノン研究、ならびにヒズブッラー研究に関して、本年度は、第一年度目において蓄積してきたデータに基づいてアウトプットに重点を置いた。結果、本年度はまずまずの質・量の成果を世に問えたと考えている。加えて、本年度も必要に応じて現地調査を行い、新たに入手したデータや文献の解析も同時に進めたことにより、採用第三年度目に執筆予定の博士論文に備えることができた。 パレスチナ/イスラエル研究、ならびにパレスチナ・ハマース研究に関しては、本年度も継続してダマスカスおよびベイルートを拠点として調査を行った。パレスチナ/イスラエルをフィールドとする調査は、治安の関係上、本年度も困難であったが、それを補うことができる程度のデータと資料をダマスカス、ベイルートで収集することができた。また、これらの成果を2009年11月の国際政治学会年次大会において発表したことで、今後の方向性に関して有益な視座を得ることもできた。 また同時に、こうしてフィールドで入手したデータを日本語に翻訳し、基礎的なデータベース作りを行うという作業も継続的に行った。こうした作業も、地味ではあるが、博士論文執筆に不可欠なものであると同時に、我が国の中東研究に大きく貢献するものであると確信している。
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Research Products
(9 results)