1998 Fiscal Year Annual Research Report
ジェンダーの視点に立ったライフスタイルの変容を促す学習に関する研究-青年期に焦点をあてて
Project/Area Number |
09400009
|
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
天野 正子 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (10071086)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 眞知子 国立婦人教育会館, 事業課, 研究員 (00280511)
三輪 建二 上智大学, 文学部, 助教授 (50212246)
藤村 正之 武蔵野大学, 人文学部, 教授 (00190067)
上村 千賀子 群馬大学, 教育学部, 教授 (70259985)
|
Keywords | 青年期 / ジェンダー / ライフスタイル / 学習ニーズ / 発達課題 / 社会学 / 青年心理学 |
Research Abstract |
本年度の研究実施計画にしたがって、次の2点にしぼって研究を実施した。 (1) 青年男女を対象にした男女共同参画セミナー(文部省)の事例研究 主題・対象・地域の別、実施期間の別を考慮して選定された、福島・静岡・新潟・愛知・滋賀・鹿児島で実施されたセミナーについて、(1)学習ニーズの把握と学習課題の設定、(2)学習プログラムの構成、(3)学習過程の分析、(4)学習方法の編成、(5)学習の評価とプログラムの評価、(6)企画・運営の評価、という6点に焦点をあてて観察ならびに考察し、実施機関を対象に詳細なヒヤリングを実施した。ジェンダーの視点に立った青年期の学習プログラムを作成するにあたって、学習主題や方法論上、何をいかに留意しなければならないのかについて理解を深めることができた。 (2) 学習参加者の自己評価のためのチェック・リストの作成と実施 学習参加者自身がジェンダーについての「気づき→ふりかえり→意識の変容→行動へ」というプロセスをどう評価しているのかを測るために、チェック・リストを考案・作成し、学習前と学習後に実施した。現在集計を急いで実施しているが、この結果からどのような主題、どのような学習方法論でのいかなる学習過程が、青年たちがジェンダーに敏感な態度を育むうえで効果的なのかをめぐって、一つの仮説を提示しうると思う。
|