1998 Fiscal Year Annual Research Report
生理活性ペプチドプロセシングプロテアーゼ,PACE4の生理機能解明
Project/Area Number |
09670129
|
Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
松田 佳子 徳島大学, 工学部, 教授 (40035449)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長浜 正巳 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (60281169)
辻 明彦 徳島大学, 工学部, 助教授 (20155360)
|
Keywords | PACE4(SPC4) / 前駆性タンパク質プロセシング / SPCファミリー / bHLH転写因子 / PACE4アイソフォーム / 神経分化 / 血清アルプミンプロセシング / 補体C3プロセシング |
Research Abstract |
ヒトPACE4はCa^<2+>イオン依存性のセリンプロテアーゼで,前駆体タンパク質からプロペプチドを除去し,生理活性を発現させる酵素である.9年度にアンチセンスRNAを発現させたHepG2細胞株を樹立し,血清アルブミン,補体C3のプロセシングにPACE4,PC8,Furinが同等に関与していることを明らかにした.10年度は,PACE4プロモーター1.5Kbの種々の欠失変異体または点変異体を作製し,レポーター遺伝子ルシフェラーゼにつないだコントラクトを作製した.HepG2,GH4Cl等のPACE4活性の高い細胞に上記コントラクトをトランスフェクトし,レポーター遺伝子の発現量でプロモーター活性を測定したところ,HepG2,GH4Cl共に転写開始点のすぐ上流にあるSP1部位が基本的転写活性の発現に重要であること,bHLH転写因子結合部位であるE-boxのうち,HepG2特異的活性はE2に存在すること,E4-E9のクラスター部はサイレンサーであること,E10はエンハンサーであることを明らかにし,PACE4の発現がbHLH型転写因子により制御されていることを解明した.このことからPACE4が発生分化の制御因子であるTGFbファミリーの活性化を通して深く関わっていることが示唆された.
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 森 健二 他: "先天性異常アルブミン症、無アルブミン血症、先天代謝異常症候群-遺伝子解析の進歩と成果-(下巻)" 日本臨床. 19. 657-660 (1998)
-
[Publications] Nagahama,M.,et al.: "Proteolysic Cleavage of the Neural Cell Adhesisn Molecule bySubtilisin-Like proprotein Convertase" Neural Development. 261-266 (1998)
-
[Publications] Nagahama,M.,et al.: "Biosynthetic Processing and Quantemary interactions of Proprotein ConvertaseSPC4C(PACE4)" FEBSLetter. 434. 155-159 (1998)
-
[Publications] Mori,K.,et al.: "Subtilisin-like proprotein Convertases,PACE4 and PC7/8,as well as Furin,are Endogeneous Proalbumin Convertases in HepG2cells" Joumal of Biochemistry. 125. 627-633 (1999)