2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J04867
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北郷 潤 The University of Tokyo, 大学院・農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | シバヤギ / 雄効果フェロモン / 4-ethyl octanoic acid / 皮脂腺 / 初代培養細胞 / RNAi / マイクロアレイ / GC / MS |
Research Abstract |
雄シバヤギにおいて雄効果フェロモン、および、リリーサーフェロモン能を持つ分子である4-ethyloctanoic acid(4EOA)を産生すると考えられる頭部皮膚に存在する皮脂腺細胞を培養し、さらに培養細胞においてこれらの物質の産生を誘導する方法を検討した。脂肪細胞において脂質の産生を誘導する物質である3-isobutyl-1-methylxanthine(IBMX)を培養細胞に7日間処置した後に細胞から産生物質を回収しその成分をGC/MSにより分析したところ、雄効果フェロモンの産生量の変化は確認できなかったものの4EOAの産生量は増加することが示された。また、IBMXの処置により直鎖脂肪酸の産生量は変化せず4-ethyl基を持つ脂肪酸のみの産生量が増加したことからIBMXがこれらの分子に特異的に影響を与えることが示唆された。 また、フェロモン合成に関与する遺伝子を探索するために、去勢雄ヤギの皮膚においてアンドロジェン依存的に発現変化を示す遺伝子をマイクロアレイにより網羅的に解析を行ったところ、1689遺伝子が発現上昇を示し、また1328遺伝子が発現減少を示した。さらに、この結果と以前に我々が行ったサブトラクション法により作成した遺伝子プロファイルで共通して検出されてきた遺伝子steroyl-CoA desaturaseを培養細胞においてsiRNAにより発現抑制を行ったところ、雄効果フェロモンや4EOAの産生に関与することは示されなかったものの、処置に伴い培養細胞が産生する脂肪酸の成分が変化することが確認され、siRNAの初代培養細胞への有効性が示された。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Modulation of Gonadotrophin-Releasing Hormone Pulse Generator Activity by the Pheromone in Small Ruminants2009
Author(s)
Murata K, Wakabayashi Y, Kitago M, Ohara H, Watanabe H, Tamogami S, Warita Y, Yamagishi K, Ichikawa M, Takeuchi Y, Okamura H, Mori Y
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Journal Title
Journal of Neuroendocrinology 21
Pages: 346-350
Peer Reviewed