2009 Fiscal Year Annual Research Report
テクスチャ画像への情報埋め込みを利用した視覚的空間タグの生成
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09J06759
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
大鳥 浩史 Toyohashi University of Technology, 大学院・工学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | ビジュアルタグ / テクスチャ生成 |
Research Abstract |
本研究課題では、実世界物体の特徴を模倣することにより、任意の情報を画像コード化し、その印刷出力を実空間タグとして利用できる技術を開拓することを目的としている。この画像コードは周囲の景観を損なわずに実空間に配置して利用するため、生成した画像コードの画質が重要である。そこで本年度は以前に提案した周期的なテクスチャ画像から実空間タグの生成技術を、画質について改善する研究をした。見本となるテクスチャ画像からコードを生成する技術では、周期の長いテクスチャ画像から画像コードを生成すると画質の劣化を生じていたが、本年度の研究では、再帰的に画像を更新するテクスチャ生成方法を応用し、さらに重み付きテンプレートマッチングを組み合わせることで画質を改善した。また、画像コードの画質と埋め込める情報量はトレードオフの関係にあるため、情報を効率よく埋め込めれば画質の改善に繋がるので、本年度は埋め込み方法についても再考した。この情報埋め込み手法では、輝度値の差を利用しているため、基準となる輝度値を複数の特定部位から取得しなければならなかったが、本年度の研究では、これを削減することで情報量を約1割向上することが可能となった。また、画像コードは印刷してカメラ付き携帯端末を用いて検出すること想定しているため、実際の検出時間や情報誤り率(ビット誤り率)を測定しなければならない。そこで画像コードの検出プログラムを実装し検証した。検出時間に関しては数秒で検出できるため実用レベルである。また平均情報誤り率は、1割未満であったため既存の誤り訂正符号を組み合わすことで殆どの場合で誤りなく検出することが可能である。
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Research Products
(5 results)