2010 Fiscal Year Annual Research Report
裸眼3次元立体視Integral Videographyの長視距離化に関する研究
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09J09143
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
寺口 剛仁 東京大学, 大学院・情報理工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 3次元立体映像 / Integral Photography / 長視距離 / 裸眼3次元立体ディスプレイ / レンズアレイ / 解像度 / レンダリング法 / Non-photorealistic Rendering |
Research Abstract |
本研究の目的は平面ディスプレイに代わる次世代の長視距離裸眼3次元立体視ディスプレイの実現を目指すことであり、具体的には大型高画質を実現するレンズアレイの設計・開発を行い、コンピュータ上の計算により最大飛び出し距離数mの長視距離裸眼3次元立体映像Integral Videography(IV)化する理論を確立するというものである。 本年度は、IVの長視距離化において、3次元立体視映像の元となる高密度平面画像の作成ソフトウェア開発のコンテンツ応用段階とそ長視距離用レンズアレイの設計及び試作、そしてIVに適したレンダリング手法の検討を行った。前者の高密度平面画像作成用ソフトウェアは、汎用CGソフトのプラグインとして開発し、任意の形状のCGモデルの裸眼3次元立体映像(IV)化を実現した。このソフトウェアを用いて多様なコンテンツを実際に作成し、心理的効果なども検証しながら1mオーダーの大型サイズのコンテンツIVを製作した。また、長視距離レンズアレイは、従来構造よりもさらに剛性、拡張性を有する新規構造を考案し、22V型相当のサイズで製作した。この構造は本研究の目的である大型化を実現するための基本構造である。さらに、本研究の重要な要素技術となる立体映像に適したレンダリング手法の検討を行い、特徴強調表示レンダリング手法の提案、実装を行った。 以上の進捗は長視距離像に適したレンダリングの研究を行うという研究実施計画に沿ったものであり、さらにハードウェア的な実用にまで踏み込んだものということができる。この成果により、従来の平面ディスプレイになり替わる可能性のある裸眼長視距離立体ディスプレイの実現に近づいた。
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Research Products
(3 results)