2009 Fiscal Year Annual Research Report
食事バランスガイドの普及を通じたアクティヴ・ライフの推進
Project/Area Number |
09J57091
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
高泉 佳苗 Waseda University, スポーツ科学学術院, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 食事バランスガイド / 認知 / 食行動 / 肥満 / 普及効果モデル / 健康増進 |
Research Abstract |
本研究の目的は、食事バランスガイドの普及効果を明らかとし、食事バランスガイドによる健康増進の具体的な方策を提案することである。平成21年度は、食事バランスガイドの普及効果を解明するために、社会調査会社に登録されている成人モニターを対象にアンケート調査を実施し、食事バランスガイドの普及効果モデルの検討を行った。その結果、食事バランスガイドを認知することが、食行動の向上およびBMIと腹囲の減少に影響しているというモデルが検証された。このことから、食事バランスガイドは我が国の健康増進において有用な情報媒体であることが解明され、食事バランスガイドを普及し、その認知を高めることが重要であることが示された。しかしながら、食事バランスガイドの認知状況は十分に検討されておらず、肥満や運動不足といった健康増進にリスクを抱える対象者が食事バランスガイドを認知しているかどうかは明らかとされていない。そこで、食事バランスガイドの認知状況と人口統計学的変数(性別、年齢、学歴、職業の有無、BMI、腹囲など)および身体活動量を調査した。その結果、食事バランスガイドを認知していない特定の集団(男性、内臓脂肪蓄積者、高学歴、有職者)が潜在しており、男性であることと身体活動量が低いことが食事バランスガイドの認知に悪影響を及ぼしていることが示めされた。食事バランスガイドの普及による健康増進を推進していく上で、男性や身体活動量が低い対象集団をターゲットした普及強化が必要であることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)