2000 Fiscal Year Annual Research Report
IVa族およびVa族元素の組合わせによる安全性の高い生体用金属材料の合金設計
Project/Area Number |
10309006
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
小林 郁夫 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (40242268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜中 人士 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (10013955)
米山 隆之 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教授 (00220773)
土居 寿 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助手 (30251549)
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Keywords | 多軸応力 / 生体用チタン合金 / IVa族元素 / Va族元素 / 力学的性質 |
Research Abstract |
研究計画初年度末に導入し,昨年度から行っている引張+ねじり組合せ応力試験を実験条件を広げて行った.また,昨年度で十分試験できなかった比較材料のデータを収集した. これまでに得られた成果をもとに,力学的特性の解析法を検討した.具体的には昨年度中に一部行っているvon Misesの条件を展開し,新たな解析法を独自に検討した. 昨年度まで行ってきた引張+ねじり組合せ応力試験のほかに,繰返し引張+繰返しねじり組合せ応力を負荷した組合せ応力疲労試験を行った.この部分の研究では初年度にあたったため,実験条件の設定からはじめ,開発合金の基礎的特性の評価を行った. 今日考案されているさまざまな医療デバイスの抱える材料学的な問題を引き続き検討した.例えば,スクリュー型補助心臓の場合,軸受けの構造や材料選定をどうするか,またそこでの耐摩耗性をどう評価するべきかなどの問題があることがわかっており,これら医療デバイスの材料学的問題の情報を収集した.この情報は次年度以降の実験計画に反映することとした. 上述の成果を,国内外の会議で報告した.とくに組合せ応力疲労試験にかんしては,その席上,有効なディスカッションが行われ,来年度行う評価・解析方法に関する有効な指針が得られた.また,一部の成果は,学術論文として公表している.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 曽我祐一,土居寿,望月裕人,小林郁夫,米山隆之,浜中人士: "非接触伸び計による歯科用合金の応力-ひずみ線図の再評価"歯科材料・器械. 19・2. 145-153 (2000)
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[Publications] E Kobayashi,H Mochizuki, et al.: "Mechanical properties of Ti-6Al-7Nb and Ti-5Al-13Ta alloys under combined (tensile/torsional) stress"Structural Biomaterials for the 21st Century, TMS. 115-119 (2001)
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[Publications] E Kobayashi,H Mochizuki, et al.: "Tensile/torsional fatigue of biomedical titanium alloys"Structural Biomaterials for the 21st Century, TMS. 121-126 (2001)