1999 Fiscal Year Annual Research Report
科学的な情報活用能力の育成を支援する学校・地域・大学連携プログラムの開発:クロスカリキュラムの視点から
Project/Area Number |
11480030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
稲垣 成哲 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (70176387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大島 純 静岡大学, 教育学部, 助教授 (70281722)
蛯名 邦禎 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (50151999)
野上 智行 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80127688)
中山 迅 宮崎大学, 教育文化学部, 助教授 (90237470)
村山 功 静岡大学, 教育学部・附属教育実践総合センター, 助教授 (40210067)
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Keywords | クロスカリキュラム / Knowledge Forum / 協同学習 / 科学的な情報活用能力 |
Research Abstract |
平成11年度における本研究の実施結果は,次の通りであった。 1.クロスカリキュラムに求められる学校・地域・大学連携に関する先行プロジェクトや「科学的な情報活用能力」に関する先行研究を収集し,これまでの研究成果や議論を整理した。 2.学校・地域・大学連携によるクロスカリキュラムの開発とその試行を小学校における「里山学習」として実施した。 3.学校・地域・大学間の連携を支援するためのWebベースのツールとして,北米において「科学的な情報活用能力」の育成に有効であるとされているKnowledge Forum(Learning in Motion社)を初めて日本語化した。 4.日本語化されたWeb版のKnowledge Forumを利用できる試験サーバを構築した。 5.3及び4に基づき,日本語化したWeb版Knowledge Forumを利用した実験授業を小学校の授業において実施し,このツールが子どもたちの「科学的な情報活用能力」に対して,どのような効果を及ぼすかを検討した。実験授業は,2つのクロスカリキュラム的な単元(それぞれ約15時間)で実施され,主に「議論の深まり」「コミュニケーション・チャンネルの多様化」などが調べられた。結果としては,このツールが日本の子どもたちの「科学的な情報活用能力」の育成においても有効であることが確認された。しかしながら,授業におけるWeb版Knowledge Forumの利用は,従来の授業スタイルに変革を迫っていること,また,子どもたちの学習に対して慎重な「足場かけ」が必要であることも示唆された。
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Research Products
(2 results)