2011 Fiscal Year Annual Research Report
メニーコア時代のHW/SW研究を加速するスケーラブルなHWシミュレータの開発
Project/Area Number |
11J09632
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山崎 伸也 (高前田 伸也) 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | メニーコアプロセッサ / FPGA / シミュレーション / スケーラビリティ / 高速化 / NoC / 仮想化 / 同期 |
Research Abstract |
メニーコアプロセッサのシミュレーション基盤として,多数のFPGAを利用した拡張可能なシミュレータScalableCoreシステム3.3の開発を行った. シミュレーション対象の実装内容の変更を可能にするため,構成の変更が可能なハードウェアであるFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いて,システムの開発を行った.ローエンドのFPGAである,Xilinx Spartan-6 XC6SLX16を搭載する小型FPGA基板のScalableCore Unitを開発し,それらを多数タイル状に接続したシステムを開発した.これをシミュレーション基盤として用いる.また,外部メモリのシミュレーションを行うための小型FPGA基板を開発した.次に,その上で動作するシミュレーション環境の開発を行った.本システムでは,シミュレーション対象はそれぞれ分散して各FPGAに実装される.シミュレーション対象のコア数が増加しても,システムのスケーラビリティを維持することを可能とする「ローカルバリア同期」という手法を提案し,本システムに適用した.また,シミュレーション対象が持つ複雑はハードウェアをそのままFPGAに実装することは,FPGAが一般にもつ要素の制約により現実的ではない.FPGAに適した形でシミュレーション対象を実装するための手法として「仮想サイクル」という概念を導入した.シミュレーション対象の1クロックサイクルで起こりうる現象を,FPGA側では複数のクロックサイクルをかけてシミュレーションすることで,複雑なハードウェアの直接的実装を回避することが可能になった.そして,このシミュレーション基盤上にシミュレーション対象のプロセッサの実装を行った.シミュレーション対象のNoC型メニーコアアーキテクチャをハードウェア記述言語Verilog HDLで記述し,実装した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
FPGAを用いたメニーコアアーキテクチャのスケーラブルで高速シミュレーション環境を構築し,システムは安定して動作している.計画にあった外部メモリのサポートならびにシミュレーション高速化のための高速シリアル通信機構の実装を完了しており,おおむね計画通りに研究が進捗したといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
シミュレーション時の詳細なログ情報の取得機構を開発する.また,シミュレーションの更なる高速化にも取り組む.現状のシステムでは100個のFPGAを用いた場合,従来のソフトウェアベースの手法と比較して130倍程度高速であるが,専用ハードウェアを利用していることを顧みて,更に2倍程度の高速化を目指す.
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Research Products
(8 results)