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2011 Fiscal Year Annual Research Report

競争入札を採用するべき環境を決める要件について

Research Project

Project/Area Number 11J10190
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

鶴岡 昌徳  東京大学, 大学院・経済学研究科, 特別研究員(DC2)

Keywords一般競争入札 / 指名競争入札 / スコアリングオークション(総合評価方式) / 価格競争入札
Research Abstract

「政府が裁量的に契約者を選ぶことで生じる非効率性と競争の効果」を考察する為に「オークションと交渉の比較」を当初の研究目的にしていた。しかし、それを「一般競争入札と指名競争入札の比較」及び「通常の価格競争入札と総合評価方式(スコアリングオークション)の比較」へ変更した。なぜなら、「政府の裁量性による非効率性と競争の効果」を考察するには、新しい問題意識の方がより本質的と考えたからである。一般競争入札と指名競争入札の比較」では、一般競争入札導入による工事の価格と品質への効果について分析する。アメリカの公共工事の入札では一般競争入札が行われているが、かつての日本は指名競争入札だった。一般競争入札では、政府の裁量性の余地が低く潜在的入札者数の増加による競争の効果がある。しかし、一般競争入札では経験不足な担い手によって工事の品質が下がることが懸念される。公共工事の入札で、新規参入者及び政府による裁量性抑制の効果としては、Ohashi(2009)やDe Silva,Dunne and Kosmopoulou(2003)があるが、これらの研究では工事価格の効果のみを見ている。一方、本研究では価格だけでなく品質からもその効果を分析している。「価格競争入札と総合評価方式の比較」では、総合評価方式を導入することの効果を価格と品質の観点から分析している。総合評価方式では、価格に加えて工事の品質や技術も考慮して落札者を決めるので多種多様な入札者の参入や工事の価格が高くなるが品質は向上する可能性が高い。一方、落札者の決定において考慮される品質の評価で政府の裁量性が発揮される余地がある。総合評価方式は世界中で用いられているが、このオークションと価格競争入札の比較はBajari and Lewis(2011)のみである。これらに加え、「ある入札方式が望ましい理由と環境」についても分析している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究の目的の意義を再考した結果、それをかなり変更したため。また、研究を進めていった過程で、新たに必要となったデータの収集に時間がかかった。

Strategy for Future Research Activity

研究を進めていくうえで必要なデータが、分析可能な形で7月中には全て揃う予定である。
現在、identificationまでは終わっているが、point identificationではなくpartial identificationになる可能性が高い。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Some Issues on Public Procurement Auctions2011

    • Author(s)
      鶴岡昌徳
    • Organizer
      実証ミクロワークショップ
    • Place of Presentation
      東京大学(東京都)
    • Year and Date
      2011-06-06

URL: 

Published: 2013-06-26  

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