2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
11J56222
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
濱松 翔平 東京大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 国際経営 / 経営戦略 / 中小企業 / 国際化 |
Research Abstract |
本年度の研究計画は、「(1)企業調査」と「(2)論文作成、成果発表」を行うことであった。 (1)に関しては、今年度は、海外調査としては、中国上海市ならびに広州市に進出している日系中小企業の現地調査を行った。また、国内調査としては、海外調査で訪問した企業の国内拠点への訪問を行った。その他にも、日本の地域中小企業研究を行うプロジェクトに参画し、静岡県浜松地域の企業や長野県諏訪地域の企業訪問を行い、国際化の観点からヒアリングによるデータ収集を実施した。 今年度訪問した海外企業調査は、現在論文ならびに報告書を作成しており、来年度の研究成果に活用される。 (2)に関しては、昨年から海外・国内調査を進めていた企業データをもとに論文を作成し、東京大学MMRCディスカッションペーパーでの発表ならびに『国際ビジネス研究』に投稿を行い、採択が決定されている。国際化を行う事業を選択するうえで、先行研究では収益性の低い事業を国際化することを前提に議論されていたが、本研究によって、収益性の高い事業であっても国際化を進めることで、企業成長と存続を実現することができることを示した。本研究成果は組織学会で発表を行い、その後選抜されて組織学会ドクトラル・コンソーシアムにおいて、研究論文の発表を行った。 また、共同で行っている地域中企業研究において、国際化の観点で分析を進め、東京大学MMRCディスカッションペーパーを作成し、さらに、国際学会で発表も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、研究を進めるために必要な企業調査を国内・海外で実施することができ、さらに昨年度から進めている研究を論文投稿と学会発表を行い、順調に成果を出すことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、大きく分けて3つの方向性で研究を実施する。 第一に、本年度実施した企業調査をもとに、博士論文として大きな構成を見据えながら、単著論文や報告書として成果をまとめることである。 第二に、文献サーベイを行うことである。これまで行ってきた研究を学術的に位置づけるためのサーベイを行う。 第三に、また来年度以降に向けて企業訪問を国内、海外で実施することである。加えて、企業調査で得られた結果を相対化するために、統計データの収集も合わせて行う。
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Research Products
(8 results)